概要:新潟県と福島県の県境に位置する、奥只見湖から田子倉湖にかけての只見川流域に余り道らしい道の無い未丈岳から毛猛山への稜線が連なっている。
越後の名山である浅草岳の真南に位置している1500メートル級の連山だがとてもそんな低山とは思えない迫力のある山稜であり、特に毛猛三山と言われる毛猛山本山、檜岳、百字ケ岳の尖ったピークは浅草岳から見るとしばし越後駒ケ岳の北面の岸壁と間違えるな立派な姿で聳えている。
この稜線は名にし負う越後の密薮に覆われた道の無いところで、残雪期にしか中々寄り付けない。
ここ数年の間、春の連休に何度かトライしたが天候や残雪の条件が揃わず撤退を重ねていたが幸いこの時は希に見る残雪で天候にも恵まれやっと完全縦走が出来た。
途中までサポートしてくれたボッカ支援パーティのメンバーに感謝して以下の報告を記す。
紀行:
深夜の関越道を大白川村へ
4月28日(金)の午後、縦走する私と相棒の2人のパーティと本隊支援と兼ねて未丈岳をピストンする他の2人のパーティは別々に首都圏を出発した。途中関越道で落ち合い、小出ICで会津街道に出てJR只見線・大白川駅前に到着、ここで車中泊とする。縦走パーティが下山後に使う車をこのあたりにデポしておくためにわざわざ今晩中にここまで来たのだ。今回は必ず縦走記を完遂するという不退転の決意宣言でもあった。
奥只見・丸山スキー場から未丈岳へ
29日(土)、夜の白むのを待って朝食を摂り、大白川村から小出までバックして今度はシルバーライン経由で奥只見・丸山スキー場へ向かう。天気は高曇りだが雨の心配はなさそうだ。
主要メンバーは、既にこのルートから未丈岳をピストンした経験があるが、いつもに比べて今年の残雪は異常だ。つまり通常の残雪の上に3月に降った季節外れの大雪を重ねた様相で、いつブロック雪崩が生じるか分からないような稜線が気味悪く続く。
サポート隊の2人は早くも怖じ気づいたか、なかなかピッチが上がらず先行する縦走パーティとの距離が縮まらない。大きな下りとその後の登りのあとボッカしてもらった荷物を受取りこれまでの支援を感謝しサポート隊と別れることにした。彼らはこの後、稜線にテントを張り連休の残雪キャンプを楽しむ予定だ。プロ級カメラマンM君は明朝傑作ショットを物にすることを祈る。 |